コーキングの硬化時間について(前編)|外壁塗装専門店|尾張旭市のセーフティーライフ
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セーフティーライフがお届けする【外壁塗装の一般的な豆知識】
コーキングの硬化時間は、外壁材を美しく仕上げるために大切な点です。
しかし…
「コーキングの硬化時間はどのくらい?」
「コーキングの種類によって硬化時間は違うの?」
「コーキングの硬化時間で気を付けることは?」
といった疑問が感じられませんか?
この疑問を解決するために…
「コーキングの硬化時間について」(前編)
「コーキングの種類による硬化時間の違い」(前編)
「コーキングで気を付ける2つのポイント」(後編)
について、前編・後編に分けて解説します。
Point
- コーキングの硬化時間は「表面硬化」「皮膜硬化」「完全硬化」の3段階に分けられる。
- コーキングは「ウレタン系」よりも「変性シリコン系」の方が硬化が早い。
- コーキングは表面硬化までにマスキングテープを剥がし、皮膜硬化までは塗装しない。
1.コーキングの硬化で美しい仕上がりに(前編)
2.種類によって違うコーキングの硬化(前編)
3.コーキングの硬化時間で気をつけたいポイント(後編)
1. コーキングの硬化時間を知ることで美しい仕上がりに
コーキングの硬化時間を知ることは非常に大切です。なぜなら、コーキングの硬化時間を知らないと仕上がりが美しくならないからです。もし硬化時間を知らないと、コーキングの面がボコボコになってしまったり、コーキングがはみ出てしまったりします。このような事態を防ぐためにも、コーキングの硬化時間を知り、美しい仕上がりにしましょう。
1.1. 最初のコーキング材の状態
最初のコーキング材は、柔らかいペースト状になっています。
これは、チューブの中に保存されていたため、まだ外気に触れていないからです。
そのため、押し出されたコーキング材は柔らかく粘り気があり、指先に触れると「ねちゃっ」と糸を引きます。まるで木工用ボンドのような状態です。
このコーキング材が外気に触れると、少しずつ固まっていきます。
1.2. コーキング材の硬化時間は3段階
コーキング材は「外気」に触れることで表面から少しずつ固まります。そして、完全に固まるまでの硬化時間は、以下の3段階に分けられます。
時間 | 状態 |
表面硬化 | 手で触れても大丈夫 |
皮膜硬化 | 表面が固まり、塗装などの施工が可能 |
完全硬化 | 全体がしっかりと固まって強度を得る |
2. 種類によって違うコーキングの硬化時間
コーキング材は成分によって違いますが、主に3種類です。この中で外壁・屋根の補修に使えるコーキングは主に2種類になります。
種類 | 特徴 |
ウレタン系 | モルタル壁やコンクリート質のヒビなどの補修に使える |
変形シリコン系 | サイディングの目地や窓枠サッシ、屋根ぼ板金部分の補修に使える |
シリコン系 | 風呂場や洗面所など水回りの補修に使える。変性シリコンではないので外壁屋根のDIYは無理 |
上の表のように、ウレタン系・変性シリコン系のコーキング材が外壁・屋根の補修に適しています。対して「シリコン系」は外壁・屋根の補修に適していません。
2.1. ウレタン系コーキング材
ウレタン系コーキング材には、以下のような特徴があります。
- 耐久性が非常に高く、価格も安いため広く使われている。
- 外壁のヒビ割れ、穴を強固に塞いでくれるため、補修材として優秀。
- 紫外線に弱く、日光に当たる部分は露出できない。
- ホコリが付着しやすいため、硬化した後は上から塗装する。
ウレタン系コーキング材は、以上のような特徴があります。それでは、次にウレタン系の硬化時間について見ていきましょう。
ウレタン系の硬化時間
ウレタン系コーキング材の硬化時間は、以下の通りです。
状態 | 時間 |
表面硬化 | 約2時間 |
皮膜硬化 | 約4時間 |
完全硬化 | 3~7日間 |
こちらの硬化時間は、あくまで目安です。なぜなら、コーキング材の硬化は冬だと遅く、夏だと早くなるからです。
他にも、コーキング材は「湿気硬化型」といって湿気を吸収して固まりますが、反対に雨や湿気が多すぎる環境だと硬化が遅れます。
そのため、季節や湿気のある環境に注意して、コーキングを行いましょう。
2.2. 変成シリコン系コーキング材
ウレタン系とは違い、変性シリコン系はコーキングの中で扱いやすい特徴があります。これは、硬化時間が早いためです。
施工から30分もすれば指で表面に触れられ、1時間も経てば水性塗料を塗装できます。
またコーキング材の表面を溶かしてしまうシンナーを含んだ溶剤系(油性)の塗料でも、約12時間乾燥させれば塗装が可能です。
他にも、以下のような特徴があります。
- 耐候性・耐久性に優れたコーキング材。
- サイディング壁の目地などに使用されることが多い。
- 最近ではNB(ノンブリード)タイプが主流。
- NBタイプは、表面に成分がにじみ出ることを抑えてベタつきや塗料の変色を防ぐ。
- ウレタン系と比べると、少し価格が高い。
以上のような特徴を押さえて、次に硬化時間を見ていきましょう。
変成シリコン系の硬化時間
変性シリコン系コーキング材の硬化時間は、以下の通りです。
状態 | 時間 |
表面硬化 | 0.5~1時間 |
皮膜硬化 | 1~1.5時間 |
完全硬化 | 3日間 |
これらの硬化時間は、あくまで目安です。
季節や湿気のある環境によって違いがあるため、注意してください。
次回は、後編について解説します☆
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投稿担当者
河津 裕一YUICHI KAWATSU
お客様からの「ありがとう」の言葉が何よりのエネルギー源です。
塗装一筋、経験を積んだ現場は数え切れませんが、その一つ一つに想いがあります。
塗装は、塗ってすぐにはその技術の違いが表れませんが、何年か経って「S-LIFEで塗って良かった!」というお声を伺うと、
心から嬉しくなります。